こんにちは!まるクリニックです。
クリニックの窓ガラスに貼る「ウィンドウサイン」と、院内に貼る「企業理念」の施工が終わりました!
今まで当院には看板がありませんでした。その為近くを通る方も
クリニックと書いてあるけど何だろう?
こんな感じで実際に「病院ですか?」と質問される方も多くいらっしゃいました。
また、医療介護事業所の方もすぐに見つけられなかったかもしれません。
看板と聞くと、壁面看板や袖看板・突き出し看板など、箱型の看板を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし、実際に街で見かける看板には、さまざまな種類があります。
無事完成しましたので早速ご紹介しますね。
クリニックのウィンドウサイン | 企業理念シートの施工
- クリニック名
- 訪問診療
これがぱっと見た目でわかりやすくなりました!
ウィンドウサインをご存知でしょうか?
一言で言えば、ガラス面に貼る看板ですが、加工方法やデザインは多岐にわたります。
こちらは「透明フィルム+インクジェット出力」で施工しています。
カッティングシートとは見た目が大きく異なりますが、「ウィンドウサイン」も同じように一般的で、店舗やクリニックの運営にとても重要な役割を担っています。
- カフェ
- 居酒屋
- コンビニエンスストア
- 病院(歯医者、医者)
- 不動産屋
など、幅広い職種で使用される看板の一種です。
天井には企業理念を
こちらはクリニック開業前に話し合った「理念」を天井に貼りました。
外からは見えませんが、日々スタッフが目にすることで初心を忘れないようにしています。
これらは
- CI(コーポレートアイデンティティ)
- MVVSS(ミッション・ヴィジョン・バリュー・スローガン・スピリット)
と言われるものです。
ウィンドウサインとは?
ここからはウィンドウサインについてご紹介します。
ウィンドウサインとは
そもそもウィンドウサインとは、どのようなサインなのでしょうか。
お店やビルに看板の設置を検討されている方は既にご存知かと思いますが、ウィンドウサインとは文字通り、窓に装着する看板のことです。
「設置」ではなく「装着」と書いたのは、壁面看板や袖看板のようなアルミやスチール、ステンレスのスタンド看板ではないからです。
当院のコラムは事業所の方も閲覧されているので、看板を検討中の方へのご案内です。
窓ガラスに施せる3つの処理について説明します。
カッティングシートでレタリング
カッティングシートのレタリングは、ウィンドウサインを施工しているお店なら大抵の場合見かけることができます。
レタリングはガラスドアや窓などに表示され、主に店名や屋号を表示するために使われます。
作り方は簡単で、カッティングプロッターという特殊な機械を使って、あらかじめ用意されたデータから文字やロゴを切り抜いてガラスに貼り付けるだけです。
しかし、ミリ単位の正確な測定が不可欠であり、少しでも狂いが生じると見栄えが悪くなります。
色の制限はありますが、文字がはっきりと表示できるため、空港や駅の待合室、ちょっとした案内看板などでもこの方式が採用されています。
CMYK・RGB・PANTONE・特色などの再現は難しく、あらかじめ決められた色での施工となります。
3Mジャパンのスコッチカルフィルムが一般的です。
インクジェット出力シート
インクジェット出力シートと呼ばれるビニール製のフィルムに写真や文字、イラストをプリントする方法もあります。
CMYKでの出力が可能なので、カッティングシートよりも色の自由度が高く、グラデーションの表現も可能です。
当院は透明シートに出力しました。
主な素材は塩化ビニールですが、屋外に設置する場合は、シートの耐久性を高めるためにUVラミネート加工を施すことも可能です。
ガラスを測定した後、デザインを作成し、大型インクジェットプリンターで出力します。
その後、シートの粘着性を利用してガラス表面に貼り付けて完成です。自動ドアなど、複数のガラス面を箔パターンで覆う場合は注意が必要です。
画像や文字、図形を正しく設置するためには正確に測定する必要があります。
そのため、看板メーカーは必ず事前に現地調査を行います。
ウィンドウサインを利用するメリット
看板のないお店を想像すると、寂しい印象になりますよね。
お店やクリニックを訪れる方にとっては違和感を覚えるかもしれません。
ガラス面に設置するウインドウサインは、建物の雰囲気に彩りを与えます。
人々の注目を集め、より多くの方に「訪問診療とは?」と知って頂けます。看板に店名、会社名、商品名、サービス名などが入っていれば、そこにたどり着くための切っ掛けとなります。
営業時間など、来店に必要な情報を提供
営業時間や連絡先だけでなく、レストランならメニューや料金、クリニックなら診療科目などを表示するウインドウサインをよく見かけます。
これにより、在宅介護・医療で悩んでいる患者さんがその場で立ち寄ったり、後日また来院したりできるような情報を提供しています。
しかし、情報が多すぎるとごちゃごちゃ感がでてしまい、逆効果になることもありますので注意が必要ですね。
プライバシーを守る
外から院内が丸見えになるため、患者様・ご家族が相談で来訪されるときには「外から丸見え」は好ましくありません。
インクジェット出力シートやカッティングシート、フィルムなどを組み合わせることで、外から見えにくくし、プライバシーを守ることができます。
直射日光から商品を保護し、安全性を向上させる
直射日光による室内へのダメージを防ぐUVカット機能付きフィルムや、省エネ・節電に役立つ断熱フィルムもあります。
透明なインクジェットメディアを使用する場合
これはどちらも同じデザインです。
透明にするとこんな感じです。色もわずかに見えているだけなのがわかると思います。
透明フィルムを使用する場合、カラー印刷用のインクは基本的に透明なので、ガラス面への通常の印刷は透明でほとんど見えません。
そのため、基本的な印刷には白インクを使用し、色面への色の透過を防止する必要があります。
独自にデータを用意する場合は、カラーデータとは別に、プリンターに白インクを印刷する場所を指示するデータを作成する必要があります。
白インクで印刷する場合は、白インクを先に印刷し、その上にCMYKカラーを印刷します。
こうすることで、カラー印刷のインクが透けて見えることがなくなります。
難しく感じますが、基本的に業者さんがやってくれます。
今回はプリ・テック株式会社様に施工して頂きました。
CI・MVVSSとは
CI・MVVSSとは、多様化するビジネス社会で企業を経営していくための原則です。
「現代経営学」や「マネジメント」の著者として知られる経営学者、ピーター・F・ドラッカーが2003年に初めて提唱したものです。
これからのクリニックの課題は、企業の目的や社会的正当性を示すことであり、そのためには「ミッション、ビジョン、バリュー」が必要です。
MVVの中身
ドラッカーは著書の中で、次のように説明しています。
ミッション
ミッションとは、”使命 “や “目的 “のことである。
ドラッカーは、組織の最初の仕事は、”リーダーが組織のミッションを考え、定義すること “だと提唱しています。
組織のメンバーがミッションを理解することで、明確な目標が設定され、全員が仕事に集中できるようになります。
ビジョン
ビジョンとは、「ミッションを達成するための将来像」を指します。
組織では、リーダーがミッションを達成した後のビジョンを推進し、メンバーと共有することが非常に重要です。これは、リーダーの求心力が試されるものでもあります。
バリュー
バリューとは、”価値観 “や “価値基準 “を指します。
組織のメンバーがビジョンを共有し、ミッションを達成するためには、”組織の価値規範 “が明確であることが必要です。
組織が顧客に提供する価値やサービスを考え、それを行動の基準にすることです。
なぜ、ミッション・ビジョン・バリューが重要なのか?
ミッション、ビジョン、バリューを守ることで、患者様など他者が組織の目的を理解することができます。
サービスの目的、社会への貢献が明確な企業は、求心力を持ちます。
また、企業が経営判断に迷ったときの行動指標としても活用できます。
採用においても、「ミッション」「ビジョン」「バリュー」による企業の意思表明は有効です。求人情報に記載することで、同じ志を持つ人材を集めやすくなります。
ミッション・ビジョン・バリューの作り方
ミッション、ビジョン、バリューの作成方法について詳しく解説します。それぞれの作成プロセスにも注目です。
いつ、誰が作成に関わったのか
ミッション・ビジョン・バリューを作成した後の失敗例としては、「経営理念と矛盾する」「抽象的になる」などが挙げられます。
社員が納得し、組織内できちんと共有されるよう、ポイントを押さえておくことが大切です。
マネジメントチームのメンバー
経営陣だけでなく、人事担当者など経営に関わる人たちが全員参加することが重要です。そうすることで、ドキュメント制作後の異論やコミュニケーション不足が業務協力の妨げになることを回避することができます。
制作スケジュール
ビジョンに基づくミッションは、多くの場合、会社設立時に定義されます。バリューは、企業の方向性が明確になり、社会的な背景と合致した段階で検討することが望ましい。
作成される順番
経営方針は、通常、ミッション、ビジョン、バリューの順に作成されます。
経営者の意図や会社の状況によっては、ミッションの見直しが優先される場合もあります。
各要素を事業、会社、従業員と結びつけて明確化する。
- ミッション=会社が何をするのか、何のためにするのか。
- ビジョン=「会社」の将来像、組織としてのあるべき姿。
- バリュー=目標を達成するために、社員が持つべき価値観や行動基準。
これらの方針は、押し付けるのではなく、社内で共有することが重要です。
経営者はビジョンの策定を先行させがちですが、ビジョンは達成すべきミッション(目標)の上に成り立っていることを認識することが重要です。
ミッションを定める際のポイント
この考え方の発端となったピーター・F・ドラッカーは、”リーダーの最初の仕事は組織のミッションを考えることだ “と提唱しています。
ミッションの策定は、組織のあらゆる活動の方向性を決定するものであるといえます。
また、ミッションは従業員のモチベーションを高める要素でもあります。
仕事のモチベーションは、給与や報酬の質だけでなく、自分の仕事が社会に貢献しているという実感を持つことが大切です。
組織の目的やミッションを見たときに感じる「やりがい」についてメンバーに聞いてみることも有効です。
企業のミッションは、経営者の夢ではなく、”顧客や社会が望んでいるもの “であることが理想的です。
企業活動を通じて解決したい社会問題や、満足させたい存在について考えてみましょう。
ビジョン策定のポイント
メッセージは具体的で説得力があり、日常生活や自然環境の改善など「会社の仕事を通じて何を変えたいのか」が伝わるものでなければなりません。
ビジョンの策定には、業界や従業員、顧客、サプライヤーに関する調査が参考になります。
ビジョンとミッションは、どちらも企業が設定する目標ですが、決定的な違いがあります。
つまり、ミッションは「短期的な目標」であり、ビジョンは「将来の目標」なのです。
ミッションの達成を繰り返すことで、より大きなビジョンが達成されることを知っておいてください。
バリューの定義のポイント
ミッションを達成するためには、組織のメンバーも自分の仕事の価値とそれに対する姿勢を理解する必要があります。
また、メンバーの考え方が統一されていないと、足並みが揃いません。
目標を明確にした上で、チームを束ねる指針となるのがバリューです。バリューを明確にすることで、ミッションの成功率が高まるといっても過言ではありません。
MVV(ミッション、ビジョン、バリュー)だけでは不完全である
ミッション、ビジョン、バリューについて見てきました。より効果的な経営理念を考えるのであれば、実は3つのMVVだけでは不十分なのです。
MVVに加えるべき重要な要素として、「Spirit」と「Slogan」の2つがあります。
Spiritは「大切な心」であり、「行動の指針」となるものです。
ミッションやビジョンがあっても、社員一人ひとりの行動がそれに合致していなければ、ミッションは達成されません。
しかし、ミッションやビジョンがあっても、社員一人ひとりの行動がそれに合致していなければ、ミッションは達成されません。
スローガンは、”ブランドの合言葉 “
ミッションやビジョンを一言で表現したスローガンを持つことは、企業の成功につながる重要な要素です。
スローガンは “ブランドの合言葉 “ですが、ミッションやビジョンを一言で表現したスローガンを持つことで、その企業が何を目指しているのかを理解してもらうことができます。
スピリットとキャッチフレーズを組み合わせることで、この2つの要素がより有機的に機能するようになります。
両者がより有機的に機能するからこそ、単体でもより効果を発揮するのです。
中央に「ミッション」、未来軸に「ビジョン」、企業軸に「バリュー」、個人軸に「スピリット」、そして象徴的な「スローガン」。
スピリットは”大切にしたいもの”
スピリットは「大切にする心」と定義できます。つまり、日々大切にしたい行動パターンのことです。
会社のミッションやビジョンを達成するために、人々が行動する姿とも言えます。それは、個人の行動でもチームの行動でも構いません。
スローガンは”ブランドの合言葉”
ミッション、ビジョン、バリュー、スピリット。
その一つひとつを一言で表現したものがスローガンです。
企業やブランドの合言葉であり、一種のフラッグシップ・イメージでもあります。
ミッションやビジョンを一言で表現したスローガンを持つことは、企業のアイデンティティを示す重要な要素です。
キャッチフレーズは、その企業が何であり、何を目指しているのかを一言で表現したものです。また、対外的にも対内的にも、一目でそれとわかるものでなければなりません。
スローガンは、内向きか外向きか、ミッションやビジョンを志向しているかで分類することができます。
ミッション、ビジョン、バリュー、スピリット(MVVSS)スローガンの効果
ミッション、ビジョン、バリュー、スピリット、スローガンを策定することは、企業にとって非常に有益なことです。
MVVSSの本質的な価値を理解することは、MVVSSを作成する過程でも重要です。
MVVSSの本質的な価値観
例えば、樹齢1000年の木を想像してください。なぜ、この木は1000年も生きられるのでしょうか。
それは、強い根と強い幹を持っているからです。ビジネスも同じで、根と幹を見極めることから始めることが大切です。
もちろん、枝や葉も美しい樹木には欠かせない要素です。
変えてはいけないアイデンティティ、つまり木の幹と見ることができる。一方、その場に応じて変化するもの、つまり木の枝や葉のことである。
「幹や根」は変えてはいけない会社の使命や価値観、「葉や花や実」は変えていくべき日々の活動です。この2つの要素を大切にすることで、長期的な効果を得ることができます。
定番と変化の両方が重要であり、意識的に管理することで長期的な効果が得られます。
しかし、近年の変化のスピードの速さから、トレンドの側面を追求する傾向があります。
「何をするのか」「なぜするのか」という企業の目標の根幹を確立することが重要です。事業の根幹がしっかりしていないと、やがて葉が枯れてしまいます。
MVVSSのように、自社の不変のアイデンティティを表す言語を開発することは、自社のビジネスを長期的に発展させる上で非常に重要なステップとなります。長期的な視野で企業活動を行うことが肝要です。
内部効果
MVVSSを開発することで、企業は何を目指し、どこへ行き、何を達成しようとしているのかを理解することができます。
自分たちはどこを目指しているのか、患者様にどんな価値をもたらすのか、そしてどのような価値を患者様にもたらすのか、日々の業務で何を心がける必要があるのか。
例えば、ある訪問診療クリニックに3人の医師がいたとしましょう。全ての医師がまったく同じ仕事をしています。
そこで、その医師に同じ質問をしてみました。
何で訪問診療の医師をしているのか?
- 食べるために必要だから働いている
- 医師として患者の診察をしている
- 私たちは安心して生きられる環境をつくっています
目指すべきは3です。
MVVSSを作成する際に留意すべきこと
より良いMVVSSを作成するために、具体的に注意すべき項目をまとめます。
メンバーの意見を否定しない
多くのメンバーがさまざまなテーマについて議論します。さまざまな意見やアイディアが生まれます。
「これはまずい!」と思うような 否定したくなるような意見もあるかもしれません。
しかし、頭ごなしに否定してしまうと、自分の意見が言いにくい雰囲気を作ってしまい、議論が盛り上がらなくなる危険性があります。
会社の業務について議論し、MVVSSを作成する場合、正解はありませんから重要なのは相手を尊重しながら、議論を進めていくことが大切です。
全員が納得することが大切です
MVVSSは一人だけのものではなく、社員全員が日常的に意識しているものであり、会社の根幹をなすものです。
そのため、全員が一言一句を自分のものだと感じることが重要です。
意思決定や妥協を強要しない
MVVSSは一度決定し、社内に浸透すると、そう簡単に変更することはできません。
したがって、このMVVSSが本当に正しい選択なのか、妥協せずに議論することが重要です。
会社の根幹に関わる重要な部分なので、違和感を残したまま進めないようにしましょう。
結論
最後にもう一度まとめると、Missionは「日々の任務」であり、Visionは「実現したい未来」、Valuesは「約束する価値観や強み」と定義できる。
これに「私たちが大切にする心」というSpiritと、「ブランドのモットー」というSloganを加えることができます。
なぜ、その会社は存在し、どこへ行くのか。
世の中にどんな価値を提供し、どんな精神で日々活動していくべきなのか。
これらの問いを明確に意識している企業は、理念に沿った様々な活動を展開し、社員のモチベーションも高くなります。
また、モチベーションの高い社員は、採用の際にも同じ志を持った人たちを惹きつけます。
100年後の会社の姿を思い描いたとき、MVVSSはその礎として非常に重要な役割を担っているはずです。