訪問診療(在宅医療)の権利とガイドライン

患者さんは、訪問診療を利用するにあたり、どのような権利を持っているのでしょうか?

患者さんには、医療保険と介護保険の制度で認められ、施行されている権利があります。

また、医学の倫理的実践や基本的人権に由来する権利もあります。

目次

訪問診療(在宅医療)の権利とガイドライン

医療制度における患者としての権利について見ていきましょう。

敬意を持って扱われる権利

すべての患者さんは、その資力や健康上の問題にかかわらず、医療提供者、医療従事者、保険業者から差別されることなく、丁重に扱われる権利があります。

自分の医療記録を入手する権利

医師の診察記録、医療検査結果、その他自分のケアに関連する文書を含む医療記録を入手する権利を与えられています。

医療記録のプライバシーを守る権利

患者さん以外の誰が、どのような目的で、患者さんの記録を入手できるのかについても定めています。

患者さんはこれらの権利があることに驚かれます。ただし、第三者の記録は入手できません。

治療の選択をする権利

患者さんが健全な精神状態であると考えられる限り、自分の病状を治療するために利用できる選択肢について知り、自分にとって正しいと思う選択をすることは、患者さんの権利であり責任でもあります。

この権利は、「インフォームド・コンセントの権利」と密接に関連しています。

インフォームド・コンセントの権利

検査、処置、または治療を行うクリニックや診療所は、患者さんまたはその保護者と双方同意を得る必要があります。

「IC:インフォームド・コンセント」と呼ばれ、クリニックは患者さんが治療を受ける前にリスクとベネフィットを明確に説明する必要があります。

治療を拒否する権利

多くの場合、患者さんが健全な判断能力を有していると考えられる場合、あるいは健全な精神状態にあるときに書面によってその選択をした場合(終末期医療に限って言えば、このようなケースが多い)には、患者さんは治療を拒否することができます。

終末期医療を決定する権利

患者さん、家族が自分の人生の終わり方について決定できる権利があります。

まとめ

自分が必要とし、望み、値するケアを確実に受けるために、これらの権利をすべて認識しておくことが重要です。

訪問診療においては、入院時・初診時にご本人・家族・関連各所含め方針を話しあいます。

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